知ったかブリーフな夜

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恐竜の子供の全身化石を発見

2009.02.10 (Tue)

 林原(はやしばら)自然科学博物館(岡山市)の一員として、93年からモンゴル・ゴビ砂漠に眠る恐竜を追う。白亜紀後期(約7000万年前)の地層から発見した化石が、ティラノサウルス科恐竜のタルボサウルス(体長2メートル、推定5歳)だったと昨夏発表。子供の全身化石発見は世界初で、大きな注目を浴びた。頭蓋骨(ずがいこつ)をコンピューターで断層撮影すると、鳥の脳との共通性が分かり、今後は脳の構造や成長速度などを研究する。

 子供のころ、ウルトラマンに熱中した。大学院生の時、モンゴルの恐竜研究者と意気投合し、「将来は一緒に調査を」と約束した。専門は、恐竜化石と馬などの哺乳(ほにゅう)類化石の研究。モンゴル科学アカデミー古生物学センターとの共同調査では、日本隊のリーダーを務める。調査は、日が長く、気候が安定した夏季の約1カ月が勝負という。

 60度近い地表から頭部がのぞいたのは06年夏だった。「掘り進めるとまだまだ出てくる。焼け付くような暑さも忘れた」。恐竜の子供は骨がもろいため化石になりにくいというが、化石は胴体を反らせて、頭部を背中にくっつけた状態だった。岩石から化石を取り出し、タルボサウルスと特定するまで2年近く要した。息の長い仕事だ。

 「ゴビ砂漠は、恐竜の世界をのぞき見るキラキラ光る窓のようなもの」。今夏もゴビ砂漠に赴く。今度はどんなお宝が飛び出すか。

【椋田佳代】

 【略歴】渡部真人(わたべ・まひと)さん。愛媛県出身、大阪市立大大学院(理学博士)修了。趣味はロシア製カメラの収集。妻と2人暮らし。48歳。

ひと:渡部真人さん=恐竜の子供の全身化石を発見、研究

夢中になれる物を仕事になさっている人は、幸せでいいですなぁ。

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